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北陸新幹線の大阪延伸、建設費が想定の2倍近い3・9兆円に…工期も10年延長か

読売新聞 / 2024年7月19日 5時0分

 北陸新幹線の敦賀から大阪への延伸で、政府が計画する福井県小浜市と京都を経由するルートの建設費が約3・9兆円に増える見通しであることがわかった。資材価格の高騰や建設業界の人手不足が要因で、当初想定の2倍にあたる。15年とした工期も10年ほど延びる見通しだ。

 敦賀以西の延伸を巡っては、政府・与党が2016年、小浜・京都ルートに決めた。国土交通省の試算では建設費は2・1兆円だった。25年度の着工を目指しており、6月には与党が年内にも駅の場所やルートの詳細を決める方針を確認していた。

 国交省は、近く開かれる与党の検討委員会で新しい見積もりを報告する方向だ。現在、京都駅の近くに設置する駅の候補地が異なる3案を検討しており、関係者によると、いずれも建設費が3兆円を超える見通しだという。

 新幹線の着工には、安定的な財源の確保や、費用を上回る投資効果といった五つの条件を満たす必要がある。建設費が膨張すると、投資効果が下がる。延伸によってほかの新幹線駅と接続し、便利になることを踏まえ、投資効果の試算方法を見直すことも検討する。

 16年にルートを決めた際には、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に接続する案も検討された。小浜・京都ルートのコストが大きくなり、開業時期が遅れる見通しが強まれば、米原案を求める声が出てくる可能性もある。

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