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堀井学議員に自民道連関係者「事の重大さわかっていない」「甘いね、最後まで」…相次ぐ「カネ」問題に厳しい声

読売新聞 / 2024年7月19日 7時50分

 選挙区の有権者に秘書らが香典を渡したとされる疑惑が浮上していた自民党の堀井学衆院議員(52)(比例北海道)の北海道登別市にある自宅や事務所に18日、東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で捜索に入った。堀井氏は捜索を受け離党したが、相次ぐ「政治とカネ」の問題に批判が集中。党関係者からは次期衆院選への影響を懸念する声が上がった。

「最後まで甘い」

 「東京地検の絡みで何かあれば、離党してもらいます」。関係者によると、堀井氏は2日に党本部で面会した茂木幹事長に、そう告げられたという。香典を巡る疑惑が報道され、強制捜査へと発展しての離党。党道連関係者は「この数日前に判断してほしかった。事の重大さをわかっていない。甘いね、最後まで」と突き放した。

 五輪メダリストから道議を経て2012年に衆院議員に初当選した堀井氏。近年は「政治とカネ」を巡るトラブルや疑惑が相次いでいた。

 23年3月に事務所の現金を着服したとして、元公設秘書が逮捕された。今年1月には、政治資金規正法違反事件を巡り、計2196万円の政治資金収支報告書への不記載が判明。党から役職停止1年の処分を受けた。6月25日には「相次いで起きた問題に責任を取る必要がある」と次期衆院選への不出馬を表明した。

「逆風」さらに

 政治資金規正法違反事件などで党全体へ厳しい目が向けられる中、追い打ちをかける事態に党道連の中村裕之会長は「道連所属議員が強制捜査の対象になり、非常に残念。我々は信頼回復に取り組まなければならない」と厳しい口調で語った。次期衆院選については、政治不信が高まり「逆風」がさらに強まる可能性を指摘した。

 道7区支部長で党青年局長の鈴木貴子氏は「政治資金規正法を改正し、お盆の時期に地元で信頼回復へ踏み出すタイミングだった。ダメージは大きい」と危機感をあらわにした。

 一方、立憲民主党道連の逢坂誠二代表は「金で有権者の歓心を買おうとする行為。自民党政治ここに極まれり、ではないか。こういう政治とは決別しないといけない」と批判した。

地元あきれ顔

 地元の道9区(胆振、日高地方)からは厳しい意見が聞かれた。道議時代に選挙の応援で関わったという苫小牧市の運送業の男性(41)は「選挙で勝つのが難しいと言っても、不正をやっていいということはない」とあきれた表情を見せた。

 堀井氏の不出馬を受け、道9区支部では次期衆院選の立候補予定者となる新支部長の選考作業が進む。来月8日まで公募を行い、9月上旬には候補を党本部に推薦するが、選考委員長の藤沢澄雄道議は「影響はあるだろう。選考委を作りせっかく前を向いていたのに。また自民のイメージが悪くなる」と肩を落とした。

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