上半期の訪日客１７７７万７２００人、消費額３・９兆円…ともに過去最多更新

　日本政府観光局が１９日発表した今年１～６月の訪日外国人客数は１７７７万７２００人と、上半期として過去最多となった。訪日客による消費額も同期間に３・９兆円と過去最高を更新した。円安の進行に伴う旅行の割安感を背景に好調が続いている。

　国・地域別の訪日客数は韓国が最も多く、中国、台湾、米国と続いた。２月以降、コロナ禍前のピークだった２０１９年同月を上回って推移しており、今年６月は３１３万５６００人と単月ベースで過去最高だった。

　２４年通年の訪日客数は３５００万人、消費額は８兆円に達する可能性がある。政府は３０年にそれぞれ６０００万人、１５兆円とする目標を掲げている。

　政府は１９日午前、観光立国推進閣僚会議を開き、さらなる訪日客の拡大を目指して受け入れ態勢の強化策をまとめた。

　航空燃料の不足で海外航空会社の新規就航断念が相次いでいることを受け、製油所での燃料増産や輸入を強化し、アジア便に換算して週１５０便超の燃料を確保する。

　オーバーツーリズム（観光公害）対策では、政府が財政支援を行う「先駆モデル地域」に、那覇市や山梨県大月市の観光地など６地域の追加を決めた。