ＭＵＦＧ社長ら報酬減額へ…三菱ＵＦＪ銀などグループ３社が金融庁に業務改善計画提出

ＭＵＦＧ

　顧客情報を無断でグループ内に共有したなどとして、金融庁から業務改善命令を受けた三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（ＭＵＦＧ）傘下の銀行と証券２社が１９日、再発防止に向けた業務改善計画を提出した。同日午後、ＭＵＦＧの亀澤宏規社長らの報酬を減額する処分も公表する見通しだ。

　金融庁は先月、顧客の非公開情報の無断共有を禁じる「ファイアウォール規制」に違反したなどとして、三菱ＵＦＪ銀行と三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券の３社に金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。

　三菱ＵＦＪ側は再発防止策として、規制に抵触する電話のやりとりがないか監視できるＡＩ（人工知能）の活用を打ち出す。適切な情報共有に関する研修を役員向けにも実施するほか、共有の仕方に迷った際の社員向け相談窓口も新設し、法令順守意識の浸透を図る。