シリア議会選、アサド政権派が７割超の議席獲得で圧勝…大統領任期延長の憲法改正着手か

投票するシリアのアサド大統領（１５日、首都ダマスカスで）＝ロイター

　【カイロ＝田尾茂樹】内戦下にあるシリアの選挙管理委員会は１８日、１５日に投票された人民議会（任期４年、定数２５０）選挙の開票結果を発表した。ＡＰ通信によると、バッシャール・アサド大統領率いるバース党と同盟政党が７割超の１８５議席を獲得し、圧勝した。投票率は３８・１６％だった。

　議会選は、内戦のきっかけとなった反体制デモが２０１１年に始まってから４回目。北西部などを除いた国土の約７割を占める政権支配地域で行われ、シリア国営通信によると、１５１６人が立候補していた。

　政権側は幅広い国民の信任を得たと国内外にアピールし、２８年までとなっているアサド氏の大統領任期の延長を可能にする憲法改正を目指すとみられる。