ボクシング・田中恒成の世界戦が中止…計量で挑戦者ロドリゲスが２・９キロの大幅体重超過

　ボクシング世界戦（２０日・両国国技館）の計量が１９日、東京都内で行われ、世界ボクシング機構（ＷＢＯ）スーパーフライ級王者・田中恒成（畑中）はリミットの５２・１キロでパスしたが、挑戦者の同級１２位ジョナタン・ロドリゲス（メキシコ）は２・９キロオーバーの５５・０キロと大幅に超過した。２時間の猶予が与えられたが再計量せず、両陣営の協議の結果、試合は中止となった。

　田中が所属するジムの畑中清詞会長は「（体重が）２階級も上の選手とやらせられない」と語った。ロドリゲス陣営によると、１７日の練習中にけいれんを起こし、サウナなどで減量に努めたが体重は落ちなかった。

　初防衛戦に臨む世界ボクシング評議会（ＷＢＣ）バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）と挑戦者の同級１位ビンセント・アストロラビオ（フィリピン）、ＷＢＯフライ級王座決定戦に臨む２位加納陸（大成）と３位アンソニー・オラスクアガ（米）の４選手は一発でパスした。