「あの瞬間頭を動かしていなかったら」…トランプ氏、指名受諾演説で銃撃事件振り返る

１８日、共和党大会で、銃撃事件で犠牲となった男性のヘルメットにキスするトランプ氏＝ＡＰ

　【ミルウォーキー＝淵上隆悠】米共和党のトランプ前大統領は、指名受諾演説で１３日の暗殺未遂事件について詳細に語った。「あの瞬間に頭を動かしていなかったら、弾丸は完璧に命中し、今夜皆さんと一緒にいることもなかっただろう」とした上で、「全能の神の恩恵により、私は皆さんの前に立っている」と強調した。

　トランプ氏は銃撃を受けた際、警護官に支えられて立ち上がり、拳を突き上げて「ファイト（戦え）」と叫んだと振り返った。支持者が自分が死んだと思って悲しそうな表情を浮かべているのが見え、「私は大丈夫だ」と伝えたかったのだという。

　ステージには、事件で犠牲になった消防士の男性の制服が飾られた。トランプ氏が近づいてヘルメットにキスをする場面もあった。