佐藤康光九段、１１７手で池永天志六段を退け竜王戦準決勝進出…佐々木勇気八段と対戦へ

竜王戦本戦準々決勝の対局に臨む佐藤康光九段（右）と池永天志六段（１９日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で）＝若杉和希撮影

　藤井聡太竜王への挑戦者を決める第３７期竜王戦決勝トーナメント（本戦）準々決勝、佐藤康光九段（５４）と池永天志六段（３１）の対局が１９日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。勝負は同日夜、１１７手で佐藤九段が勝ち、準決勝進出を決めた。

　先手の佐藤九段が金矢倉、後手の池永六段が銀矢倉という布陣となった本局。佐藤九段は積極的に攻めて主導権を握り、敵陣の突破に成功。池永六段は持ち駒の歩を使って反撃の糸口をつかもうとしたが、「剛腕」と呼ばれる佐藤九段が力強い手を次々と繰り出し、押し切った。

勝った佐藤九段は、準決勝で佐々木勇気八段（２９）と対戦する。