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アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台、有形文化財登録へ…観光客・ファンの「聖地」に

読売新聞 / 2024年7月22日 17時21分

 国の文化審議会は19日、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」(2012年公開、細田守監督)の舞台となった富山県上市町浅生の「山崎家住宅主屋・土蔵」と、同県氷見市中波の「旧坪岩崎 ぶり大敷網倉庫」を国の登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学相に答申した。

 上市町の山崎家住宅は、主屋が明治20年(1887年)築で、木造2階建て。土蔵は明治21年(1888年)築で、土蔵造2階建て。主屋の大広間(18畳)の天井には、井桁状に組まれた根曲材があり、強度に優れている。また、 かや き屋根から瓦葺き屋根に改修された痕跡が残っていることなどが評価された。

 山崎家住宅は、山間に位置し、登山者の休憩所として親しまれてきた。近年では「おおかみこどもの雨と雪」が人気を呼んだことで、国内外から年間約1万人の観光客、ファンが足を運ぶ名所になっている。

 所有者の山崎正美さん(83)は、「世代を超えて多くの人に訪れてもらい、地域の資産として有用に使い続けてほしい」と話していた。

 氷見市の旧坪岩崎鰤大敷網倉庫は明治43年(1910年)建築の2階建て。女良漁港の近くに位置し、屋根の棟にはブリを模した雪割り瓦が載っているのが特徴だ。現在まで続くブリ漁を象徴する建物であることが評価された。

 定置網で漁業を続けていた同漁港では、明治40年頃に大型の網「大敷網」を使うようになり、ブリ漁で栄えた。倉庫では網や修繕する道具などを保管していたとみられる。

 倉庫を所有していた網元から、2022年に氷見市が寄付を受けた。今年の能登半島地震による被害はなかったという。

 県内の国登録有形文化財(建造物)は現在、75か所157件ある。

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