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金足農が決勝進出、エース温存し4人継投で快勝…高校野球秋田県大会

読売新聞 / 2024年7月20日 7時27分

 第106回全国高校野球選手権大会の秋田県大会は19日、秋田市のさきがけ八橋球場で準決勝2試合が行われた。金足農が秋田工をコールド勝ちで下したほか、秋田商がシーソーゲームを制して秋田南に勝利し、決勝に進出した。甲子園出場をかけた決勝は21日午後1時から同球場で行われる。

金足農8-0秋田工

エース吉田温存

 金足農はエース吉田大輝投手(2年)を温存。4人の継投で秋田工を無失点に抑え、七回コールド勝ちを収めた。

 金足農は二回、中嶋悠斗選手(3年)の犠飛で先制した。四回には藪田龍人選手(2年)が2点適時打を放った。スクイズなど五つの犠打を記録するなど小技も絡めた攻撃で順調に点を重ねた。藪田選手は「引っかけた打撃にならないようにセンター返しを意識した」と振り返った。

 秋田工は2人の継投を見せたが、計8四死球と振るわなかった。打撃も3安打に抑えられ、零封を喫した。

亡き父の思い乗せた夢の舞台、あと一歩

金足農3年 近藤暖都投手

 練習試合を含めて初めての先発マウンドを任された。ここまでの3試合で完投していたエース吉田大輝投手(2年)を「絶対に休ませる」と決意して臨んだ。

 父の章さんが大会直前に急逝。家族ぐるみの付き合いという吉田投手とは、父の死の翌日に「(章さんを)絶対に甲子園のアルプスに連れて行こう」と会話を交わした。

 初回、二死から三塁打を許したが、次の打者を内野ゴロに打ち取り、笑顔を見せた。その後も五回まで失点を許さず、追い込んでからはチェンジアップを効果的に使って4三振を奪った。打撃でも四回にスクイズを決め、投打で活躍した。

 帽子の裏には「笑え」の文字がある。かつて自分自身がかたい表情でプレーしていた苦い経験から、「率先して笑って他の選手にも伝染させよう」と思いを込めたという。

 父の死後も気丈に練習に参加したのは「父なら練習に行けと言うだろう」と思ったためだ。野球には厳しかったというが、「今日は褒めてくれると思う」と振り返った。

 「あと一勝を全力で勝ち取りたい」。父の思いを乗せた夢の舞台に手が届きつつある。(鈴木茉衣)

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