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五輪辞退の宮田笙子選手、涙の母校校長「大事な教え子に変わりはない」…掲示撤去やイベント中止も

読売新聞 / 2024年7月20日 8時52分

千葉県内の大学で平均台の練習に取り組む宮田選手(6月21日)

 パリ五輪でメダル獲得が期待された日本体操女子のエースが舞台に上がれなくなった。宮田 笙子 しょうこ選手(19)(福井県立鯖江高出身)の五輪出場辞退。喫煙と飲酒を行ったためで、日本体操協会が辞退を発表した19日、福井県内の関係者や市民らからは、「今後を支えたい」「次を目指して」など将来の活躍を望む声が出た。

 鯖江高体操部の田野辺満監督(54)は「応援、期待してくれていた県民、鯖江市民の方々には申し訳なく思う」とした上で、「一つのけじめとして社会的な制裁を受け止め、今後のキャリアを考えられるよう支えたい」と話した。

 同高の石津長利校長(57)は「応援していただけに大変残念だが、鯖江で練習する高校生らの憧れであり、大事な教え子であることに変わりはない」と涙ながらに語り、「彼女が一生懸命鯖江で練習してきた姿を見てきた。鯖江に帰って来たときは学校を挙げて応援したい」とエールを送った。

 杉本知事は「非常に残念だ」とし、「今回の件を深く受け止め、自らを見つめ直してほしい。次の機会に向けて、心身ともに成長することを期待する」とコメントした。

 県は、宮田選手を含む県ゆかりの五輪出場選手を紹介する映像を福井駅構内に掲示しているが、19日中にも取りやめる。宮田選手を除いたものを作り直すという。担当者は「多くの県民に応援される選手で、頑張ってほしかったが、残念だ」と肩を落とした。

 鯖江市は、宮田選手の出場が期待されていた五輪の体操女子団体決勝のパブリックビューイング(31日未明)を中止すると発表。佐々木勝久市長は「誠に残念だ。今はただ、今後の成長に期待したい」とした。

 福井市の50歳代のパート従業員女性は「スポーツ選手として自分を厳しく律しないといけない立場。かわいそうだが仕方ない」と受け止めていた。別の女性は「まだチャンスがある。つらいだろうが、よく自分を見つめ直し、次を目指してほしい」と奮起を促した。

 同市の高校3年の女子生徒は「スポーツ選手だからといって特別なわけではない。自分の責任だと思う」とした上で、「反省して頑張ってほしい。今後、どう変わるかは同世代として気になるし、活躍も見てみたい」と語っていた。

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