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元巨人のドラ1・桜井俊貴、都市対抗で東京ドームで再び登板へ…スカウト経て異例の「現役」復帰

読売新聞 / 2024年7月20日 9時11分

都市対抗に臨む桜井俊貴(1日、大阪府八尾市のミキハウス本社で)

 社会人野球の都市対抗大会(19~30日、東京ドーム)に元巨人投手でミキハウスの桜井俊貴(30)が出場する。2016年にドラフト1位で入団した巨人を22年に戦力構想外となり、スカウトを経て今季、社会人で現役復帰したばかり。異色の人生を歩む右投手は、かつての本拠地での復帰登板を心待ちにしている。(後藤静華)

 近畿地区予選では4試合に登板。うち2試合で先発し、プロではなかった完投勝利を挙げた。球速は自己最速の152キロに迫る151キロまで戻った。順風満帆な滑り出しに映るが、丸1年のブランクの影響は想像以上だったという。ランニングでは若手に置いていかれ、オープン戦では投げる度に失点していた。「感覚がよくても簡単に打たれる。そのズレをなかなか埋められなかった」

 プロと違ってスコアラーはおらず、ボールの回転数や変化量などを数値化できる最新機器もないため、自身の分析力が問われる。打者の特徴や自身の感覚などをノートに書き込み、試行錯誤を続けた。救援が多く球威で押していたプロ時代とは異なり、先発もある社会人では長いイニングを投げるためにカーブを取り入れたり、投球フォームに緩急をつけたり。「自分で立てた仮説を試合で答え合わせしながら、少しずつ形が出来ていった」という。

 スカウト時代に初観戦した都市対抗で選手のひたむきさや、社員の応援に魅了され、社会人野球への挑戦にかじを切った。何よりようやく復調した頃に戦力構想外となり、未練もあった。前例のない現役復帰は注目を集めたが、重圧には感じていない。「自分が活躍することで『何にでも挑戦していいんだ』と思える人が増えれば」と使命感も生まれている。

 東京ドームで投げるのは、およそ2年ぶり。「あまり意識しすぎずに、楽しんで投げたい。チームが勝つために1回でも多く投げるだけ」。巨人入団時と同じ「21」を背負って、躍動するつもりだ。

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