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日ハム移転で赤字6億円の札幌ドーム、命名権売却で「大和ハウス プレミストドーム」に

読売新聞 / 2024年7月20日 10時0分

ネーミングライツの売却先が大和ハウス工業に決まった札幌ドーム(本社チャーターヘリから)

 札幌市の第3セクター「札幌ドーム」は19日、札幌ドーム(豊平区)のネーミングライツ(命名権)の売却先が、大和ハウス工業(大阪市)に決まったと発表した。名称は8月1日から「大和ハウス プレミストドーム」となる。2028年7月31日まで4年間の契約で、金額は公表していない。

 ドーム社は今年1月、年間2億5000万円以上の契約金や2~4年の複数年契約を条件に、命名権の売却先を募集。期限の2月末までに応募はなかったが、以降も問い合わせのあった複数社と交渉を続けていた。

 大和ハウス工業によると、応募は5月下旬。同社は札幌を中心に道内で約1万戸の分譲マンションを供給し、JR新札幌駅周辺での再開発事業にも参画している。「プレミスト」は07年から供給している分譲マンションの名称で、道内には建設中を含めて21棟ある。

 命名権取得について同社は、「ドーム周辺の地域住民や施設利用者に認知されることでブランド力の向上につなげたい」としている。

 札幌ドームの命名権は11年にも2回、年間5億円以上、期間5年以上の希望条件で公募したが、契約に至らなかった。契約締結を受け、秋元克広市長は「市民や観光客が集い、皆様に愛され親しまれる施設となるよう連携して取り組む」とのコメントを発表した。

 ドーム社を巡っては、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地が23年シーズンから北広島市に移転した影響などで、同年度の最終的な赤字(当期純損失)は過去最大の6億5100万円に上った。市の当初の収支計画では23~27年度の5年間トータルで黒字化する計画だったが、実現は困難となっている。

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