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システム障害で世界の航空便5000以上欠航、スタバや病院も…マスク氏「史上最大のITの失敗」

読売新聞 / 2024年7月20日 11時32分

航空機の遅延などが発生して混雑するパリ郊外のシャルル・ドゴール空港(19日)=関口寛人撮影

 【ニューヨーク=小林泰裕、ロンドン=中西梓】19日に世界各国で発生したシステム障害の影響が続いている。世界で5000便以上の航空便が欠航し、米国や欧州では物流や医療、金融などのサービスに影響が出ている。原因とみられるソフトウェアを作成した米国のサイバーセキュリティー企業は、完全復旧には時間がかかる可能性があるとの見通しを示した。

 英BBCによると、欠航した航空便は、世界全体の運航便数の約5%に相当する。米国では、2700便以上が欠航したとみられる。

 米メディアによると、米国では、スターバックスでオンライン注文ができなくなった。電気自動車大手テスラは、生産ラインを一時停止した。病院で手術を受けられなくなったり、荷物の配達が遅れたりするなど影響も出た。

 英メディアによると、英国では、一部の医療機関で予約が停止したり、薬局で処方薬のデータを取り寄せられなかったりし、医療従事者が手書きのカルテや処方箋で対応したという。

 障害は、米サイバーセキュリティー企業「クラウドストライク」が、米マイクロソフト(MS)の「ウィンドウズ」向けに実施したソフトウェア更新などが原因とみられる。クラウドストライクのジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)は19日、米メディアの取材に「一部のシステムについては、復旧にはしばらく時間がかかる可能性がある」と語った。

 テスラのイーロン・マスクCEOは19日、「史上最大のITの失敗だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 19日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価(30種)がシステム障害の影響への懸念から一時、400ドル超値下がりした。終値はMSが1%安、クラウドストライクは11%安だった。

 国内では、格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンが、20日も成田空港発着の国内線5便を欠航すると決めた。成田国際空港会社によると、前日に欠航が相次いだ影響で、約1500人がターミナルで夜を明かした。

 一方、大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」は20日、予定通り午前8時半に営業を始めた。20、21日はチケットブースでのチケット販売を中止するとしていたが、復旧が進んだため、通常通り販売している。

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