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機能性表示食品、販売前に専門家会議が安全性確認…「紅麹」サプリ問題を受け月内にも新設へ

読売新聞 / 2024年7月20日 15時0分

小林製薬の紅麹コレステヘルプ

 小林製薬の「 紅麹 べにこうじ」成分入りサプリメントの健康被害問題を受けた機能性表示食品制度の見直しを巡り、政府は、新規成分を含む製品の安全性などを販売前に確認する専門家会議を設置する方針を固めた。早ければ月内にも運用を始める方向で調整に入った。

 会議は消費者庁の下に設置し、薬学や医学などの専門家5人程度で構成することを想定している。製造・販売事業者から機能性表示食品として届け出があった製品が、新規成分を含んでいたり成分の組み合わせが新しかったりする場合に、消費者庁が会議で意見を聴取する。

 会議では、医薬品との併用に関する注意事項などが適切に表示されているかなどを確認。意見聴取の結果、消費者庁が不適切と判断した場合は、機能性表示食品の対象外とする。

 現行制度では、事業者が安全性や機能性を示す資料を消費者庁に届け出れば、国の審査を受けず事業者の責任で食品の健康効果を表示できる。紅麹サプリも、新規成分を含む機能性表示食品として届け出られていた経緯があり、国の関与を強めて安全性を確保する狙いがある。

 紅麹サプリの健康被害問題を受けて政府が5月にまとめた再発防止策には、新規成分を含む製品の安全性を高める措置として、専門家の意見を聴取する仕組み作りが明記されていた。これを受け、今月16日には、専門家の意見を聴取する場合に事業者からの届け出を販売の120営業日前(現行は60日前)とすることなどを盛り込んだ改正内閣府令が、内閣府の消費者委員会で了承された。

 事前確認の仕組みは、改正内閣府令の関連項目が施行される来年4月1日に本格的に始まるが、政府は「可能なところは先行実施が必要」(消費者庁幹部)と判断し、専門家会議の発足を前倒しすることとした。

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