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健大高崎、執念の11回サヨナラ…「苦しい展開の中でも守備でリズムを作れている」と動じず

読売新聞 / 2024年7月21日 5時0分

サヨナラ勝ちを喜ぶ健大高崎の選手たち=金城英大撮影

 全国高校野球地方大会は20日、今春の選抜を制した健大高崎(群馬)は延長タイブレイクの末にサヨナラ勝ち。選抜出場校では、熊本国府(熊本)もサヨナラ勝ちで4強入り、石川大会で星稜、日本航空石川がともに勝ち上がったが、常総学院(茨城)は姿を消した。夏の甲子園3年連続出場を狙った九州国際大付(福岡)も敗れた。21日には南北海道と秋田、沖縄で代表校が決まる。

健大高崎6―5桐生第一(延長11回タイブレイク)

 九回は追いついた後の一死一、三塁を、十回は一死満塁のサヨナラ機を逃してタイブレイクの守備につくのだから、健大高崎ナインは気落ちしてもおかしくはなかった。実際、十一回には無死満塁のピンチを迎えた。

 流れは、桐生第一にあった。それでも、主将の箱山は「苦しい展開の中でも守備でリズムを作れている」と動じていなかった。マウンドにはエースの左腕・佐藤。浅い右飛で次打者を打ち取ると、後続の3番、4番を内野ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。

 「失策が一つもなかったのが大きい。選抜も守りで勝った」と、青柳監督は重圧のかかる場面でも守り切ったナインを褒めた。初優勝を飾った選抜は、5試合で5失策と安定した守りから攻撃に転じた。その経験が生きている。

 その裏、「どんな球でも、必死に食らいつこうと思っていた」という3番高山が一死一、二塁から放った中越えのサヨナラ打は、もう必然だった。箱山は、ナインをこう引き締めてきた。「夏は技術じゃない。気持ちが強い方が勝つ」。3時間54分。強い気持ちを持ち続けたのは、健大高崎だった。(岡花拓也)

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