日本赤軍元メンバーの城崎勉受刑者、府中刑務所で死亡…夕食時に食べ物をのどに詰まらせる

　１９８６年にインドネシアの日本大使館などが襲撃された「ジャカルタ事件」で、殺人未遂などの罪で懲役刑が確定し、服役中だった元日本赤軍メンバーの城崎勉受刑者（７６）が２０日、府中刑務所（東京都府中市）で死亡した。関係者によると、２０日の夕食時、食べ物をのどに詰まらせたという。

　城崎受刑者は別事件で服役中だった７７年に日本赤軍が日航機をハイジャックした「ダッカ事件」の超法規的措置で釈放されて出国し、日本赤軍と合流した。

　その後、８６年５月に日米両大使館が襲撃されたジャカルタ事件で、ホテルの部屋から日本大使館に向けて爆発物を発射したなどとして、警視庁公安部が９２年に国際手配し、９６年にネパールで拘束された。

　ジャカルタ事件の際に米国大使館を襲撃したとして米国内で９８年に禁錮３０年の判決を受け、服役を終えた２０１５年に強制送還後、公安部に逮捕された。

　東京高裁は１８年９月、懲役１２年とした１審・東京地裁の判決を支持し、城崎受刑者の控訴を棄却。その後、服役していた。