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ウィンドウズ障害、便乗したフィッシング詐欺のリスク高まる…復旧名目に偽メール・偽ホームページ

読売新聞 / 2024年7月21日 19時2分

マイクロソフトのロゴ=AP

 【ニューヨーク=小林泰裕】19日に発生した世界的なシステム障害に関し、米IT大手マイクロソフト(MS)は20日、同社の基本ソフトウェア(OS)「ウィンドウズ」を搭載した端末約850万台が影響を受けたと発表した。ウィンドウズ端末全体の1%未満だが、原因となったセキュリティーソフトを多くの大手企業が使っていたため、被害が拡大したと指摘している。

 障害は、米セキュリティーソフト大手クラウドストライクが更新したソフトの内容に不具合があったことが原因だ。MSによれば、ソフト更新をきっかけに障害が発生することはあるが、今回のような規模は異例だという。

 ロイター通信は障害の原因について、クラウドストライクが更新前に十分なチェックを行わなかったことが原因だとする専門家の見方を報じた。

 各国ではシステム障害の影響が残っている。航空調査データのフライトアウェアによれば、20日は世界で約2800便、うち米国では約2000便の航空機が欠航した。

 復旧を名目に偽メールを送りつけて個人情報を盗むなど、障害に便乗した詐欺のリスクも高まっている。米サイバー当局は20日、「一部の事業者がフィッシング詐欺など悪意のある活動を行っている」と警鐘を鳴らした。

 英BBCは20日、ハッカーらがクラウドストライクの偽のホームページを作成し、悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせる可能性があると指摘した。

 日本国内では、システム障害の影響は収束した模様だ。格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンは搭乗手続きに関するシステムの不具合で、19、20日に計33便が欠航となったが、21日は通常通り運航した。

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