1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

贋作疑いの油彩画「私が描いた」、ドイツの「天才贋作師」が制作認める…徳島・高知の県立美術館所蔵

読売新聞 / 2024年7月21日 19時16分

 徳島、高知両県の県立美術館に所蔵されている油彩画に 贋作 がんさくの疑いが浮上し、ドイツ出身の「天才贋作師」と呼ばれるウォルフガング・ベルトラッキ氏側が読売新聞のメールでの取材に対し、「私が描いた作品だ」と認めた。

 ベルトラッキ氏のホームページからメールで質問し、本人の署名で返信があった。

 贋作の疑いがあるのは、徳島県立近代美術館(徳島市)がフランス人画家ジャン・メッツァンジェ(1883~1956年)作として所蔵している油彩画「自転車乗り」と、高知県立美術館(高知市)がドイツ人画家ハインリヒ・カンペンドンク(1889~1957年)作として所蔵する油彩画「少女と白鳥」。いずれも、ベルトラッキ氏が手がけた可能性が出ていた。

 メールの返信によると、ベルトラッキ氏は35年間にわたり約120人の画家の作風を模倣した計約300点を制作。オークションなどで売却してきたという。

 「自転車乗り」は1986~87年頃に描き、仏パリの画廊のオーナーに売却。「少女と白鳥」は90年頃に描き、95年に妻が競売に出したと説明した。日本で問題となっていることに対しては、「混乱を引き起こしていることは非常に申し訳ない」としている。

 徳島側は99年に大阪府内の画廊から6720万円で購入。高知側は名古屋市内の画廊から96年に1800万円で購入したという。今年6月上旬、徳島県立近代美術館に美術関係者から、贋作が疑われるとの情報が寄せられた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください