1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

イスラエル軍がイエメンのフーシ拠点空爆、6人死亡・80人負傷…戦闘が中東域内拡大の恐れ

読売新聞 / 2024年7月21日 20時32分

20日、イエメン西部ホデイダで、イスラエルの空爆を受けて立ち上る煙=ロイター

 【エルサレム=福島利之、カイロ=田尾茂樹】イスラエル軍は20日、イエメンの反政府勢力フーシが支配するイエメン西部ホデイダの港湾を戦闘機で空爆した。ロイター通信によると、6人が死亡、80人が負傷した。イスラエルによるイエメンへの空爆は初めてとみられ、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘が中東域内に拡大する懸念が強まっている。

 イスラエルの中心都市テルアビブで19日に9人が死傷したフーシの無人機攻撃に対する報復とみられる。イスラエル軍は、ホデイダ港がイランから運ばれる武器の受け入れ拠点になっていることから石油施設などを空爆したとしている。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、「イスラエルは我々を攻撃する全ての者に対応する」との声明を出した。

 イエメンの現地メディアが報じた映像では、石油施設が激しく炎上していた。フーシの報道担当は20日、発電所や港、燃料タンクが攻撃され、市民が標的になったと主張した。その上で「目に余る侵略行為に対し、イスラエルの重要な標的をためらわずに攻撃していく」と報復を宣言した。

 フーシは21日、イスラエルへの報復として同国南部エイラートに向けて複数の弾道ミサイルを発射したと表明した。イスラエル軍は、エイラート沖に飛来した弾道ミサイルを迎撃した。

 イランの支援を受けるフーシは昨年10月にガザで戦闘が始まってから、イスラム主義組織ハマスとの連帯を掲げた。イスラエルを弾道ミサイルや無人機で200回以上攻撃し、紅海ではイスラエルと関係する船舶への攻撃を続けている。

 ◆フーシ=イエメン北部を拠点とするイスラム教シーア派の一派「ザイド派」を信仰する武装勢力。2004年頃からスンニ派政権と武装闘争を繰り広げ、14年に首都サヌアを制圧した。イランの支援を受け、南部に逃れた暫定政権との内戦が続く。米国はテロ組織指定を一時解除していたが、1月に再指定した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください