1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

欧州がバンス氏を警戒…ウクライナ情勢巡り対立、ハンガリー首相は「選出を歓迎」

読売新聞 / 2024年7月22日 0時3分

17日、米ミルウォーキーでの共和党大会で演説するバンス氏=AP

 ウクライナ支援に反対する米国のJ・D・バンス上院議員が共和党の副大統領候補に選出され、欧州では警戒が強まっている。

 18日に英国で開かれた欧州政治共同体(EPC)の首脳会議では、欧州連合(EU)大統領のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長が「私の理想は、欧州が一部の人物の遊び場になることではない」と記者団に述べ、名指しを避けつつバンス氏に警戒感を示した。英独仏の首脳は会議後の記者会見で「米国民が決めること」と口をそろえたが、マクロン仏大統領は「欧州とフランスの利益を確保する必要がある」と本音ものぞかせた。

 バンス氏はウクライナ領土をロシアに割譲した上での停戦実現を訴える。トランプ前米大統領よりも軍事支援に否定的な主張を展開しており、「ウクライナ全領土の奪還」「全面支援」を掲げる欧州の原則とは真っ向から対立する。

 欧州内にも火種はくすぶる。ロシアとの関係改善を訴えるハンガリーのビクトル・オルバン首相は18日の会議前、「バンス氏の選出を歓迎する」と記者団に述べた。これに対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は会議で「こんな人物がいなくてもEUと北大西洋条約機構(NATO)は問題に対応できる」といら立ちを見せた。(ブリュッセル支局 酒井圭吾)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください