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札幌日大、猛追かわしたエース小熊「守備を信頼していたから動揺しなかった」

読売新聞 / 2024年7月22日 5時0分

甲子園出場を決め、喜び合う札幌日大の選手たち=原中直樹撮影

 全国高校野球地方大会は21日、今夏初めての決勝が3大会で行われ、札幌日大(南北海道)が夏の甲子園初出場を決めた。金足農(秋田)は準優勝した2018年以来、興南(沖縄)は延長タイブレイクの末に2年ぶりの甲子園切符をつかんだ。昨夏の代表校では、仙台育英(宮城)、北陸(福井)などが勝ち上がったが、共栄学園(東東京)、立命館宇治(京都)などが姿を消した。

札幌日大6―4立命館慶祥

 札幌日大は、六回を終えて6点をリード。前日の準決勝で完封していた先発の左腕小熊が散発3安打で無失点投球を続けていた。

 だが、七回に突如、崩れる。「高めを狙われた」と捕手の高橋。浮いた球や甘いコースの球を次々に捉えられ、一挙4点を失った。それでも、小熊は「守備を信頼していたから動揺しなかった」という。打たせて取る投球スタイルのエースにとって、準決勝までの3試合で失策ゼロの野手陣の存在は心強かった。

 「一つずつアウトを取っていけばいい」と自らに言い聞かせ、直球とカーブを低めに集めることを意識。八、九回を無失点でしのぎ、チームを初優勝に導き、「準決勝は力が入りすぎていたが、今日は力を抜いて投げられた」と小熊。森本監督も「精神的にタフになった。つかまり出したところを乗り越え、締めてくれた」とたたえた。

 主将の菊地は言う。「自分たちの強みは『弱さ』を知っていること」。だから、常に厳しい場面を考えながら試合に臨む。先制されたり、終盤で逆転されたりと様々な苦境を想定しているから、チームに焦りは生じなかった。

 夏は初めてとなる聖地での戦いも変わらない。苦しい展開を頭に入れたうえで、「一戦一戦、集中してベストを尽くす」。甲子園でも、窮地に対する「準備」は強みとなる。(岡花拓也)

札幌日大(南北海道) 初出場

 ◇1987年創部。選抜出場は1回。OBにスキージャンプでソチ五輪代表の渡瀬雄太氏ら。私立。

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