サッカー男子、日本は五輪出場チームの中で世界ランキング６番手…１次リーグ４チームなら最上位

パリオリンピックに出場するフランス代表との国際親善試合でドリブルする三戸舜介（右）（７月月１７日、仏トゥーロン）＝松本拓也撮影

　パリオリンピックのサッカー男子は、開会式に先立ち、２４日から試合が始まる。出場選手は、原則２３歳以下の規定があり、年齢制限のないフル代表と単純な比較は出来ないが、１８日に更新された国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の世界ランキングは大会を占ううえで参考になるだろう。日本は先月から順位を一つ下げ全体１８位。出場する１６チーム中６番手となっている。（デジタル編集部）

　パリオリンピックに出場するチームの最新世界ランキングは別表の通り。２０２２年のワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会優勝のアルゼンチンが１位で、同大会準優勝のフランスが２位だ。

　１８位の日本より上位なのは、この２チームのほかに、今月の欧州選手権優勝で８位から３位に上昇したスペイン、１４位のモロッコ、１６位のアメリカだ。２１年東京大会でオリンピック２連覇を達成したブラジル（最新ランクで５位）、３位決定戦で日本を破ったメキシコ（同１７位）の名前はない。今回の出場１６チーム中、１０チームが東京大会から入れ替わっており、２０１６年リオデジャネイロ大会銀メダルのドイツ（同１３位）のほか、アジアでも韓国（同２３位）、オーストラリア（同２４位）といったチームが出場を逃した。

　欧州からは開催国枠のフランスに加え、スペイン、ウクライナ（同２５位）、イスラエル（同７８位）が出場。南米からはアルゼンチンと、パラグアイ（同６２位）がパリでメダルを目指す。

　１次リーグは、１６チームがＡ～Ｄの４組に分かれて争い、上位２チームが決勝トーナメントに進む。今年４～５月に行われたＵ―２３アジア杯の決勝でウズベキスタン（同６１位）を破り優勝した日本はＤ組に入り、パラグアイ、イスラエル、アフリカのマリ（同５３位）と１次リーグを争う。

　ＦＩＦＡランキングで見れば、日本が４チーム中、最上位。ただ、マリには３月に京都府内で行われた親善試合では１―３で敗れている。パラグアイは、南米予選でアルゼンチン、ブラジル、ベネズエラと決勝リーグを戦い１位突破。また、イスラエルも昨年行われたＵ―２１欧州選手権でドイツと引き分け、チェコ（同４７位）に勝利するなどして決勝トーナメントに進出、準々決勝でジョージア（同７０位）にＰＫ戦で競り勝つ勝負強さを見せ、出場権を獲得している。

　前回東京大会の１次リーグでは南アフリカ、メキシコ、フランス相手に３連勝し、最終的に２０１２年ロンドン大会に続く４位となった日本。１９６８年メキシコ大会の「銅」以来となるメダルを目指し、どんな戦いを見せるだろうか。