ANA井上慎一社長が訪日客「まだ伸びる」とみる理由 日本の魅力、コロナ禍経て「ぐぐっと広がってきている」
J-CASTニュース / 2024年7月21日 14時30分
![ANA井上慎一社長が訪日客「まだ伸びる」とみる理由 日本の魅力、コロナ禍経て「ぐぐっと広がってきている」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/jcast/20240721jcast20242488728_0-small.jpg)
記者会見する全日空(ANA)の井上慎一社長。インバウンド需要はまだ伸びるとみている
コロナ禍の影響で減少していたインバウンド(訪日客)の回復が続き、2024年は上半期、6月単月の両方で過去最高を記録した。
全日空(ANA)の井上慎一社長は24年7月19日に開いた記者会見で、「インバウンドはまだ伸びるだろうと思っている」との見方を披露した。
井上氏によると、19年に日本で開かれたラグビーのワールドカップを機に日本の魅力が国外に伝わったが、そこで生まれたはずの需要がコロナ禍で途絶えていた。
往来が再開したことで、観光地としての日本に対する認識が「ぐぐっと広がってきている」とみている。
上半期、6月単月の両方で過去最高を記録
日本政府観光局(JNTO)は7月19日、24年1~6月の訪日外国人客数(推計値)が前年同期比65.9%増の1777万7200人だったと発表した。過去最高だった「コロナ前」の19年同期を100万人以上上回る水準だ。
そのうち6月は前年同月比51.2%増の313万5600人で、単月としては過去最高を記録した。「300万人超え」は4か月連続だ。
井上氏によると、最近の円安は「成長のチャンス」で、インバウンド需要は「まだ伸びるだろうというふうに思っている」。その理由を、独自調査の結果として
「日本の魅力が、特にラグビーのワールドカップ以来、一気に広がった感がある。つまり、非常に人がいい、環境がいい、グルメが非常にバラエティーに富んでいておいしい、健康である、何よりも安全だ......こういった認識が一気に広がってきた感がある」
などと説明した。ここで生まれた需要は、直後に始まったコロナ禍で途絶えたが、
「それがパンデミックが明けて(日本に)やってきて、『やっぱりよかったね』ということで、ぐぐっと広がってきている」
という見立てだ。こういった認識が「いろいろな方に共有されつつある途上」とも話した。
ミラノ・ストックホルム・イスタンブール線の就航日も発表
オーバーツーリズム(観光公害)をめぐる問題については、メジャーではない観光地への誘客が必要だとの見方を示した。
「来ていただくことは大変ありがたいことだと思うので、私達の責務として、その外国の方に、『地方にも、もっとこんな魅力があるぞ』ということをお教えして、そちらにお連れするということは、新たに我々に課されたミッションだと認識している」
この日の会見では、すでに開設が発表されていた羽田~ミラノ・ストックホルム・イスタンブール線の3路線の運航開始日が発表された。それぞれの運航開始日は12月3日、2025年1月31日、同2月12日で、いずれも週3往復を予定している。これにともなって、ANAが運航する日欧間の便は週49便、就航地点は9地点に広がる。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1今回のシステム障害、補償はどうなる?…「保険上の大惨事」「経済的損害は数百億ドル」
読売新聞 / 2024年7月20日 21時24分
-
2投資信託「以外」のほったらかし投資の選択肢とは 年利10%ならおよそ「7年で資産が倍」になる
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 9時0分
-
3次はコメで家計大打撃!? 昨年の猛暑の影響で不足が懸念、約11年ぶりの高値水準に 銘柄によっては品薄や欠品も
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月20日 10時0分
-
4物言う投資家エリオット、スタバ株を大量取得=関係筋
ロイター / 2024年7月20日 5時59分
-
5「みんなの意見は正しい」はウソである…ダメな会社がやめられない「残念な会議」のシンプルな共通点
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)