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サッカー女性審判、日本人最多3度目のオリンピックへ…初舞台の悔しさ胸に「正確なジャッジ」

読売新聞 / 2024年7月23日 15時5分

審判着を手に、「パリ五輪を集大成にしたい」と語る手代木さん(仙台市で)

 パリ五輪の女子サッカーで、仙台市の 手代木 てしろぎ直美さん(43)が、サッカー競技の日本人審判員では男女を通して最多3度目となる五輪に臨む。過去には反則のタックルを見逃し、悔しさも味わったが、国際大会の集大成とするため「後進の手本となる正確なジャッジに努めたい」と意気込む。

1日10キロのランニングや筋トレ

 3大会連続で副審を担う。ピッチのライン際を何度も往来し、オフサイドなどを見極める。1試合で走る距離は6キロになる。手代木さんによると、30メートルを4秒7以内で連続5本走れることも必要といい、パリ五輪に向けて1日10キロのランニング、筋力トレーニングや水泳で鍛錬してきた。

 北海道清水町出身で、小学4年の時にサッカーを始めた。高校時代の試合で審判を担当し、「緊迫の場面でも瞬時の判断で試合を円滑に進められるのが魅力」と感じて本格的に審判員を志した。卒業後は理学療法士として働きながら女子1級審判員の資格を取得。結婚後も情熱が増し、2013年に国際審判員に登録され、Jリーグや女子ワールドカップ(W杯)でも審判を担当した。

初舞台はリオ、痛恨の見逃し

 ただ、初の五輪舞台となった16年リオデジャネイロ大会では、優勝候補のドイツに対して初出場のジンバブエが次々とタックルを仕掛け、「選手の勢いに押され、退場とすべきファウルを2度見逃した」。国ごとのプレースタイルの違いや先を読む力の重要性を学んだ。

 コロナ禍の21年東京大会は感染防止策のためホテルに隔離され、「祭典の雰囲気を感じられなかった」と振り返る。パリでは各国の審判員らと交流を図るとともに、次世代へ経験を伝える機会にしたい。理想の審判員とする「試合に溶け込み、選手が集中できる環境を作れる黒子」に徹していく。(広瀬航太郎)

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