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後継候補のハリス氏、女性・黒人・アジア系の全てで初の副大統領…トランプ政権の閣僚を追及し頭角

読売新聞 / 2024年7月22日 17時37分

集会で演説するカマラ・ハリス米副大統領(11日、米ノースカロライナ州グリーンズボロで)=冨山優介撮影

 【ワシントン=向井ゆう子】米大統領選からの撤退を表明した民主党のジョー・バイデン大統領(81)は、後継候補としてカマラ・ハリス副大統領(59)への支持を宣言した。女性、黒人、アジア系の全てで初めての副大統領を務めるハリス氏は、民主党が掲げる米国の多様性を体現する存在だ。

 ハリス氏は、ジャマイカ出身の経済学者の父、インド出身の生物学者の母のもと、1964年にカリフォルニア州で生まれた移民2世だ。両親は公民権運動に熱心で、ハリス氏をベビーカーに乗せてデモに連れて行ったという。

 7歳の時に両親が離婚し、妹とともに母に育てられた。12歳から高校卒業までは、母が大学で教えていたカナダのモントリオールで暮らした。

 その後、米ワシントンにある黒人向けの名門、ハワード大学に進学した。大学では、南アフリカの人種差別問題など社会運動に取り組んだ。公職に関心を持つようになったのは、インドの政府高官だった母方の祖父の影響と言われる。ハリス氏は母とインドを何度も訪問し、祖父とも文通を重ねたという。

 ロースクールで学んだ後、2004年にサンフランシスコ地方検事、11年にカリフォルニア州の司法長官に就任した。いずれも黒人女性として初めてだった。16年には黒人女性として史上2人目となる上院議員に当選した。

 議会では、トランプ政権の閣僚らを鋭く追及し、頭角を現した。20年の大統領選に出馬し、ライバルだったバイデン氏を討論会で激しくやり込めたこともある。

 バイデン氏がハリス氏を副大統領候補に選んだのは、トランプ政権下で表面化した人種間対立を背景に、有権者に多様性をアピールするためだったとされる。21年1月に副大統領に就任した後は、不法移民対策や人工妊娠中絶問題などを担当した。

 バイデン氏に代わり、欧州や中南米、東南アジアなどへの外遊をこなすなど、外交経験も積んだ。22年9月には、バイデン氏の「名代」として、安倍晋三・元首相の国葬に参加した。

 私生活では14年に、白人の弁護士、ダグラス・エムホフ氏と結婚した。エムホフ氏は再婚で、ハリス氏には義理の息子と娘がいる。2人とは仲が良く、ハリス氏の名前にかけて、「ママラ」と呼ばれているという。

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