堀米雄斗が五輪連覇へ力みない演技「あとはやるだけ」…１４歳吉沢恋は髪の毛明るく染め練習

五輪本番を控えて軽めの調整を行う堀米雄斗＝井上敬雄

　【パリ＝井上敬雄】男女のメダル候補がそろうスケートボード・ストリートの日本代表が２１日、パリ近郊での合宿を公開し、東京五輪男子王者の堀米雄斗（三井住友ＤＳアセットマネジメント）が「自分のベストを尽くし、悔いのない滑りができれば結果はついてくる」と２連覇への抱負を語った。

　堀米は拠点の米国からこの日フランスに入った。苦戦した選考レースは６月末に逆転で代表に滑り込み。重圧からも解放され、練習では力みのない演技を披露した。「この１か月間は士気も高くすごく練習できた」。４５秒間のランの構成、トリック選択など展開に応じた戦い方も練ってきたといい、「あとは大会でやるだけ」と充実の表情を浮かべた。

　女子では五輪予選世界ランキング１位の１４歳、吉沢 恋 （ここ）（ＡＣＴ　ＳＢ　ＳＴＯＲＥ）が「ひと味変わった自分を見せられたら」と明るくした髪色で練習場に姿を見せた。「帰ったらまた黒く染める予定」と笑い、板を横回転させる技などを確認した。世界ランク２位の赤間 凛音 （りず）も「やりたい練習ができている」、東京五輪銅メダルの中山 楓奈 （ふうな）（ムラサキスポーツ）は「今回は色んな技があるところを見せたい」と、それぞれ精力的に板を滑らせた。

　１４歳で世界ランク１位の小野寺 吟雲 （ぎんう）、世界選手権覇者の白井 空良 （そら）（ムラサキスポーツ）の男子２選手は、本番会場のコンコルド広場で行われる２３日の公式練習から参加する予定。