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24日は「土用の丑」、シラスウナギ不漁で卸売価格は高止まり…「SNS映え」商品も登場

読売新聞 / 2024年7月22日 21時1分

土用の丑の日を控え、食品売り場には特大のウナギのかば焼きが並んだ(千葉県市川市のイオン市川妙典店で)

 「土用の うしの日」の24日を前に、ウナギ商戦が熱を帯びている。稚魚(シラスウナギ)の不漁で卸売価格は高値となっており、スーパーや外食各社は売り方を工夫したり、コストを抑えたりして販売を増やそうとしている。(佐々木鮎彦)

 イオンリテールは今年、鹿児島県産ウナギかば焼きの特大(税込み3002円~)と超特大(同3542円~)サイズを計10万匹販売する計画で、昨年より2割増やした。価格の高騰により、数人で分け合って食べる需要が増えているとみているからだ。主力の特大サイズは昨年比で5~7%値下げした。

 焼き鳥のような感覚で食べられる串刺しのかば焼きも開発した。若者向けに「SNS映え」を意識したといい、松本金蔵・水産商品部長は「新たなお客さんを取り込みたい」と語る。

 イトーヨーカ堂は首都圏で食品スーパーを展開する「ヨーク」と昨年に合併して購買力が増し、鹿児島県産ウナギを使った予約商品のうな重などを昨年より200円安く提供できたという。今年は8月5日が2回目の丑の日「二の丑」に当たり、さらなる予約を見込む。

 外食大手ロイヤルホールディングスが展開する「天丼てんや」は今月22日から8月7日まで、ウナギととろろを使った「うなとろ天丼」を販売する。昨年に1週間限定で販売し、当初計画の2倍を売り上げたため、今年は期間を延長した。

 シラスウナギの漁獲量は低迷が続き、水産庁によると、昨年11月~今年5月の取引価格は前年同期と同じ1キロ・グラムあたり250万円だった。東京都中央卸売市場によると、今年6月のウナギの平均価格は1キロ・グラムあたり5775円。前年同月に比べて118円安いが、近年は高止まりしている。

 東京・浅草の老舗ウナギ店「和田平」は昨年に値上げしたが、今年は人件費を抑え、仕入れサイズを調整するなどして価格を据え置く。店主の土田徹さんは「ウナギの原価率を少しでも抑えている」と語る。

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