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自民党の森山総務会長、中国共産党の中央連絡部長と会談…議員外交の再活性化へ地ならし狙う

読売新聞 / 2024年7月22日 22時56分

中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長(右)と会談する自民党の森山総務会長(22日、北京で)=代表撮影

 【北京=重松浩一郎、東慶一郎】自民党の森山総務会長は22日、中国共産党の党外交を担う中央対外連絡部(中連部)の リウ ジエン チャオ部長と北京市内で約1時間会談した。日中議員外交の再活性化に向け、地ならしを進める狙いがある。

 会談で、森山氏は「諸懸案で目に見える進展を示しつつ、同時に協力分野では具体的な成果を上げることが重要だ」と述べた。

 劉氏は自民、公明両党と中国共産党幹部による「日中与党交流協議会」の年内再開を目指す考えを示した。そのうえで、「両国関係に絶えず、プラスのエネルギーを注入しなければならない」と語った。

 7月に入り、日中の議員外交は盛んになっている。武見厚生労働相は17日、北京市トップの イン リー市党委員会書記(党政治局員)と会談した。

 経済の低迷が続く中国側も、投資などへの期待から日本との対話を重視している。中国外務省の リン ジエン副報道局長は森山氏らの訪中について、「交流推進を通じ、中日関係を改善したい」と期待感を示した。

 ただ、停滞した関係の改善につながるかどうかは不透明だ。日本側は東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を受けた日本産水産物の輸入禁止措置の撤廃や、拘束された邦人の早期解放などを繰り返し求めているが、目立った進展はない。

 議員外交の担い手の世代交代も課題になっている。これまでは自民の二階俊博・元幹事長が 習近平 シージンピン国家主席と会談を重ね、議員外交をリードしてきたが、二階氏は85歳と高齢で健康問題も抱えているためだ。

 党関係者は「対中人脈が豊富な二階氏の代わりを務めるのは容易ではない」と指摘した。

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