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春に膝の靱帯を断裂した前橋東・笹沼優斗、昨夏王者に意地示した九回の「起点」の一打

読売新聞 / 2024年7月23日 5時0分

9回、代打で安打を放つ前橋東・笹沼(いずれも22日、前橋市で)

 夏の高校野球群馬県大会は22日、県立敷島公園野球場で準々決勝2試合が行われた。春の選抜大会を制覇した健大高崎は、大会記録に並ぶ1試合4本塁打が飛び出し、高経大付に19―3で七回コールド勝ち。昨夏の県大会優勝の前橋商も2桁安打と打撃が好調で、前橋東に6―3で勝利した。

 前橋商は三回、4番米山(3年)の適時二塁打で2点を先制。五、七回にも連続安打などで着実に得点を重ねた。投げては、先発伊藤(同)が六回までを1失点に抑える好投。前橋東は九回に単打3本が飛び出すなど2点を返す粘りを見せた。

「チーム一の努力家が打ったから流れができた」

 5点をリードされた九回一死走者なし。前橋東・笹沼優斗選手(3年)は、代打で今大会初めての打席に送り出された。突然のことで気持ちの準備は出来ていなかったが、「練習してきた分、不安はなかった」。前橋商のエースの速球を中堅方向に打ち返し出塁。この一打が起点となり、チームはこの回2得点。昨夏の王者に意地を示した。

 全体練習が終わってもグラウンドに残りティーバッティングを行い、自宅でも母親にバドミントンのシャトルを投げてもらい1時間ほど打ち込んだ。今春に左膝の 靱帯 じんたいを断裂したが、チームメートの推薦で背番号「9」をもらった。

 小暮直哉監督は試合後、「チーム一の努力家が打ったから(九回の)流れができた」。笹沼選手は「続けることが自信になった」。努力が最後の夏に実った。

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