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山形城北・吉川友貴、「4強の壁」破る逆転3点本塁打…「“呪縛”振り払いたかった」

読売新聞 / 2024年7月23日 5時0分

3点本塁打を放つ山形城北・吉川

 第106回全国高校野球選手権山形大会は22日、ヤマリョースタジアム(中山町)で準々決勝2試合が行われ4強が出そろった。甲子園初出場を目指す山形城北は、劇的な逆転勝ちで羽黒を破った。山形商は完封で米沢中央とのノーシード対決を制した。準決勝2試合は24日、同スタジアムで行われる。

 過去3年、夏の大会はいずれも準々決勝で敗れている。「そんな“呪縛”を振り払いたかった」。1点を追う八回二死一、二塁、山形城北の吉川友貴捕手(3年)が起死回生の逆転3点本塁打を放った。何度もガッツポーズをしてダイヤモンドを1周すると、仲間とハイタッチして喜びを爆発させた。

 この日は試合中、右太もも裏の筋肉を2回つってしまった。監督から交代を促されたが、「行けます」と断ってプレーを続行。ただ治療のため試合を計約18分中断させてしまい、「流れを悪くしてしまった」と感じていた。それだけに、心のもやも消し去る一打となった。

 チームは今春の県大会で準優勝と躍進したが、自身は好機で凡退が続いていた。大会後、自主練習では一番遅くまで残ってティーバッティングなどでバットを振り込み、寮に帰った後も夜遅くまで素振りを続けた。打撃フォームもバットを上から下に出すようイメージし、ボールをたたく感覚に変えた。

 練習が実り、今大会では3回戦までの2試合で3安打と好調で、この日も3安打4打点の大活躍。捕手としても3投手をうまくリードした。

 “呪縛”を突破しての4強進出。「打撃でも守りでもチームを引っ張る。歴史を作りたい」。悲願の甲子園初出場を目指す瞳に、曇りはなかった。(岩峪諒)

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