寄贈された植物標本1万点を誤廃棄…奈良植物研究会が抗議「絶滅種に分類された希少種も含まれていた」
読売新聞 / 2024年7月23日 8時0分
植物の専門家や愛好家でつくる「奈良植物研究会」(会長=松井淳・奈良教育大特任教授)の会員らが奈良県に寄贈した植物標本約1万点が、誤って廃棄されていたことがわかった。誤廃棄への抗議と経緯説明を求め、研究会は22日、県に要望書を提出した。
研究会によると、誤廃棄された標本は1950~87年、元会長の岩田重夫氏(故人)が県内を中心に採集した押し葉標本。研究会と会員の重複する別団体が2001年、県に寄贈し、保管・管理を県が担うとした覚書を結んでいた。
松井会長が3月に標本の活用を相談しようと県立大を訪れたところ、標本が誤廃棄されたことが判明。研究会は10年に標本を点検しており、実物を確認できた最後の機会だったという。
この日、県と県立大は記者会見で、標本が校舎建て替え工事を控え、所有者不明の物品として、昨年10月頃に誤廃棄されたと説明。寄贈の経緯が引き継がれず、学術資料と認識されていなかったことが原因だとし、尾久土正己学長は「誠に申し訳ない」と陳謝した。
研究会も同日、会見を開き、標本には「ミヤマホツツジ」など県内産が珍しい種や、県レッドリストで「絶滅種」に分類された希少種も含まれていたと強調。松井会長は「県にとっても貴重な財産だった。資料の価値について考える機会としてほしい」と話した。
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