ガザ南部で７０人が死亡、イスラエル軍の空爆や砲撃で…ネタニヤフ首相は訪米

２２日、ガザ南部ハンユニスから避難するパレスチナの人たち＝ＡＦＰ時事

　【カイロ＝西田道成】パレスチナ自治区ガザの保健当局は２２日、イスラエル軍の攻撃により、ガザ南部ハンユニスで７０人が死亡し、２００人以上が負傷したと発表した。イスラエル軍は同日の発表で、イスラム主義組織ハマスがハンユニスに部隊を再集結させているとみて、３０か所以上の「テロリストの施設」に空爆や砲撃を加えたと説明した。

　軍は同日朝、退避先に指定していたハンユニスの西方に移動するよう住民らに勧告していた。パレスチナ通信は、住民が逃げるまもなく爆撃が始まったと伝えた。

　ロイター通信は米政府関係者の話として、２３日に予定されたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とバイデン米大統領の会談が２５日に行われると報じた。バイデン氏の新型コロナウイルス感染で、ずれ込んだ模様だ。カマラ・ハリス米副大統領とも会談するという。イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ氏は２２日、米国に到着した。