米大統領選で民主党ハリス氏の指名獲得ほぼ確実な情勢…重鎮ペロシ氏らも有力者も相次ぎ支持表明
読売新聞 / 2024年7月23日 11時50分
【ワシントン=向井ゆう子】AP通信などは22日、11月の米大統領選への出馬を表明した民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)が党指名を獲得するのに必要な代議員の支持を確保したと報じた。党重鎮のナンシー・ペロシ元下院議長ら有力者も相次いで支持を表明しているほか、党内でハリス氏以外に出馬の動きもなく、ハリス氏の党指名獲得は、確実だ。
共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と対決する。米メディアによると、民主党の指名獲得に必要な過半数の代議員は1976人。AP通信や米CNNによると、ハリス氏はこれを大きく上回る支持を代議員から得ている。
ハリス氏は22日、バイデン氏から引き継いだデラウェア州の選挙事務所を訪れ、支持を訴えた。演説で、自身の選挙戦のためバイデン氏の陣営責任者らを留任させる考えを示し、「私は指名を獲得し、(大統領選で)勝利する」と強調した。
新型コロナウイルスで療養中のバイデン氏も同じ会合で電話を通じて演説し、撤退の判断について「正しいことをした」と説明した。「民主主義を救う必要がある。トランプ(前大統領)は国家にとって危険だ」とも訴え、後継として推したハリス氏を支援する考えを示した。21日の撤退表明後、バイデン氏の肉声が伝えられたのは初めて。
ハリス氏への支持は広がっていて、米紙ワシントン・ポストの調べでは22日夜の時点で、民主党系の連邦上下院議員・知事286人のうち9割に迫る252人がハリス氏を支持。ビル・クリントン元大統領、ヒラリー・クリントン元国務長官も支持を明言した。ペロシ氏は22日、「彼女が我々を勝利に導いてくれることを確信している」と述べた。
ハリス氏のほかに、指名候補として名前が挙がっていたカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(56)、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事(52)もハリス氏支持を表明した。
民主党の正式な候補選出は、8月19~22日の党大会で行われる予定だ。米メディアによると、指名については、8月上旬にオンラインで代議員らが投票する方向で調整が進んでいる。
ハリス氏の陣営には資金も順調に集まっている。陣営によると、バイデン氏の撤退表明から24時間以内に、約8100万ドル(約127億円)を超える献金が集まった。陣営は、1日で集めた金額としては「史上最大」と主張している。
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