自転車「ひょっこり男」が千葉でも対向車線を走行、「妨害するつもりなかった」…埼玉では実刑判決

千葉県警察本部

　自転車で車道の対向車線を走行し、向かってきた車の通行を妨害したとして、道路交通法違反（あおり運転）に問われた千葉県柏市、無職の男（３７）の初公判が２２日、千葉地裁松戸支部（向井志穂裁判官）であった。男は「妨害するつもりはなかった。他人に危害を加えるような運転をしていません」と起訴事実を否認した。

　起訴状などによると、男は４月１５日、柏市の市道で自転車を運転。車道を走行し、対向車とすれ違う直前、対向車線にはみ出して接近し、車を急停止させて通行を妨げたとされる。

　検察側は冒頭陳述で、男がさいたま地裁で２０２１年、道交法違反（あおり運転）などで実刑判決を受けていたことに触れ、「以前から妨害運転や安全運転義務違反行為を繰り返していた」と説明。さらに、今回の事件の前後にも「自転車で対向車線にはみ出したり、逆走したりするなどの迷惑運転を繰り返していた」と指摘した。

　男は地域住民から「ひょっこり男」と呼ばれていた。