政府がイスラエル人入植者４人に初の制裁、パレスチナ人への暴力行為で…資産凍結を閣議了解

首相官邸

　日本政府は２３日午前、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人に暴力行為を行ったイスラエル人入植者４人に対し、外国為替及び外国貿易法（外為法）に基づく資産凍結を行うことを閣議了解した。政府がイスラエル人入植者に制裁を発動するのは初めて。

　林官房長官は同日午前の記者会見で「一部の過激派によるパレスチナ人コミュニティーなどに対する暴力や脅迫、財産の破壊などの行為はたびたび死傷者を伴い、パレスチナ住民が退去を強いられるなど、深刻な問題となってきている」と述べた。イスラム主義組織ハマスによる昨年１０月のイスラエル奇襲以降、パレスチナ人排斥を訴える過激派の入植者がパレスチナ人集落を襲撃する事案が相次いでいる。