競歩の鈴木雄介が引退発表…男子２０キロ世界記録保持者、ロンドン五輪出場

鈴木雄介選手（２０１９年８月８日撮影）

　富士通陸上部は２３日、競歩の男子２０キロ世界記録保持者で、２０１９年世界選手権同５０キロ覇者の鈴木雄介（３６）が今月末で現役を引退すると発表した。

　石川県出身の鈴木は、１２年ロンドン五輪の男子２０キロに出場。１５年３月の全日本競歩能美大会で１時間１６分３６秒の世界記録を樹立した。

　５０キロ競歩でも、１９年日本選手権で当時の日本記録となる３時間３９分７秒をマークし、同年の世界選手権ドーハ大会では五輪を含めた主要国際大会で日本競歩勢初の金メダルを獲得。しかし、その後は酷暑下のレースでの負担からオーバートレーニング症候群に陥り、代表に内定していた２１年東京五輪は出場を辞退していた。

　鈴木は今後、新潟アルビレックスランニングクラブに所属し、競歩選手の育成・強化を始める新潟食料農業大でコーチとして活動する予定で、「選手時代にいただいた多くのご支援を、次世代の選手に還元していく姿をお見せできれば」とコメントしている。