鳥羽水族館のラッコが一日署長「その電話大丈夫カイ？」…旗掲げてロマンス詐欺に注意喚起

立ち上がって旗を掲げ、詐欺被害の防止を呼びかけるラッコのメイ（左）とキラ（２３日、鳥羽市で）

　鳥羽水族館（三重県鳥羽市）の人気者、ラッコのメイとキラが２３日、三重県警鳥羽署の一日署長に就任し、急増している「ＳＮＳ型投資・ロマンス詐欺」などの被害に遭わないよう呼びかけた。

　ＳＮＳ型投資・ロマンス詐欺は、ＬＩＮＥ（ライン）などを通じて、投資を持ちかけたり、恋愛感情を抱かせたりして、金銭をだまし取る詐欺。県内では今年上半期（１～６月）に１５７件、総額約１５億９９２０万円の被害が確認され、昨年１年間の被害（１１２件、総額約１１億３２３０万円）をすでに上回っている。

　一日署長を委嘱されたメイとキラは、恒例の「お食事タイム」で大好物の貝を食べた後、「投資サギに注意！！」「その電話大丈夫カイ？」などと書かれた旗を掲げて被害防止を訴えた。

　水族館を訪れた鳥羽署の今村昭彦署長は「家族連れの多い夏休みに、人気者のラッコから情報発信をしてもらうことで、詐欺の被害に遭う人を減らしたい」と話した。