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ハリス氏で後継スピード決着、きっかけは重鎮・ペロシ元下院議長の「熱烈な支持」表明

読売新聞 / 2024年7月24日 0時25分

米ホワイトハウスでハリス副大統領(右から2人目)の手を掲げるバイデン大統領(同3人目)(4日)=AP

 【ワシントン=田島大志】米民主党の次期大統領候補選びが、カマラ・ハリス副大統領でスピード決着する見通しとなったのは、党内有力者の支持が集まったことが大きい。「ランニングメート(伴走者)」として撤退したバイデン大統領と共に活動してきただけに、資金面でも圧倒的な強みがあった。

 バイデン氏が後継指名したハリス氏に、党所属議員が雪崩を打つきっかけを作ったのは重鎮のナンシー・ペロシ元下院議長(84)だった。

 バイデン氏に撤退を促したとされるペロシ氏は22日昼過ぎに声明を出し、「ハリス氏への私の熱烈な支持は公式なもので、個人的かつ政治的なものだ」と表明した。212人の同党下院議員は22日夜までに、187人(米紙ワシントン・ポストまとめ)がハリス氏の推薦に回った。

 代わりの候補として一時名前が挙がっていたカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事らを含め23人の民主党知事全員もハリス氏を支持した。

 資金面を考慮しても民主党にとってハリス氏以外の選択肢は事実上なかった。連邦選挙委員会への団体の届け出も、名称変更だけで済ませた。

 円滑な移行は、バイデン氏の伴走者として共に選挙活動を行ってきたからこそだ。6月時点で約9600万ドル(約150億円)あったバイデン氏の選挙資金の大半は、ハリス氏であれば引き継ぐことが可能となる。

 バイデン氏の撤退後には資金集めも勢いづいている。ハリス氏陣営は22日、24時間で8100万ドル(約127億円)を集めたと発表した。陣営は「大統領選史上、最大の24時間の額だ」とアピールした。

 共和党の副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員は22日の演説で「民主党内の有権者の代わりに、オバマ(元大統領)、ペロシが決定を下してハリスを選出しようとしている」と批判した。

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