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河合塾、4月から全校舎で「赤チョーク使用不可」に 「見えにくい」生徒・講師の声に応える

J-CASTニュース / 2024年7月23日 18時58分

河合塾、4月から全校舎で「赤チョーク使用不可」に 「見えにくい」生徒・講師の声に応える

写真はイメージ

大学受験の大手予備校「河合塾」が2024年4月から全校舎で、板書の際に「赤・蛍光赤チョークは使用不可」にしていたことが分かった。広報担当者がJ-CASTニュースの取材に明らかにした。

色の見え方が異なる「色覚多様性(特性)」に配慮した取り組みだとXで賞賛を集めるなか、取り組みに至るまでの詳しい経緯を聞いた。

「友人が苦労してたの知ってるから」賞賛相次ぐ

河合塾の取り組みは7月下旬、色覚特性が散見される状況に配慮したものとして講師がXで紹介。注目を集めていた。

色覚特性は、色の認識に関わる視細胞の違いで生じるとされる。例えば「2型2色覚」に分類される人は緑色を感じる細胞がなく、赤と緑を見分けにくい。まさに、深緑色の黒板に赤チョークが使用されるような場合は困ってしまう。

投稿は拡散され、「学習指導の現場でこうした具体的な取り組みがなされているの、とてもいいですね!」「素晴らしい。中高の黒板とかマジ見づらかった」「友人が苦労してたの知ってるから、とても良いことだと思う」「考えてもらえるのは嬉しいです」などと賞賛を集めている。

取り組みの内容について、学校法人河合塾(愛知県名古屋市)の経営戦略推進室 広報センターの担当者は、23日、J-CASTニュースの取材に「2024年4月から全校舎において赤・蛍光赤チョークは使用不可としています」と答えた。

はじまりは2014年ごろから...

Xでは黒板の赤チョークについて「色覚異常がなくてもそこまで見やすくはない」といった声もみられる。実際、河合塾はどのような問題意識・きっかけでルールを設けるに至ったのか。取り組みの経緯は下記のとおり説明した。

「赤チョークは緑の黒板との相性が悪く、見えにくいといった生徒・講師からの声を受けて、2014年頃から、チョークはなるべく白や黄色を主体とし、赤チョークの使い方については配慮するよう全国の校舎で対応してまいりました。

そのため、すでに多くの校舎では使用機会が減っていましたが、あらためて生徒からご要望をいただいたこともあり、『赤チョーク(蛍光赤チョークを含む)は使用不可』のルールについて、2023年度を啓発期間とし、2024年4月から施行しました」

「快適に学習できる環境づくりに努めてまいります」

チョークの使い方をめぐり、広報担当者は次のようにも補足した。

「原則、チョークはなるべく白や黄色を主体とし、やむを得ず他色のチョークを使用する場合は、できるだけ明るい色や蛍光色を使って色以外の情報(アンダーラインや囲みをつけるなど)を加えることの配慮をしています」

Xの反響は、「こうした日々行っている取り組みを知っていただけるきっかけになったことはありがたいことです。今後も、生徒の皆様が快適に学習できる環境づくりに努めてまいります」と受け止めている。

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