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19安打 聖和学園初V…仙台育英の速球派 「コンパクトに」攻略 

読売新聞 / 2024年7月24日 5時0分

初優勝を決め、喜ぶ聖和学園の選手たち

 全国高校野球地方大会は23日、3大会で決勝が行われ、宮城では聖和学園が2年連続で夏の甲子園決勝進出の仙台育英を破り、春夏通じて初の甲子園切符をつかんだ。白樺学園(北北海道)と日本航空(山梨)も出場を決めた。今春の選抜4強の中央学院(千葉)は準々決勝で敗れた。

聖和学園8―5仙台育英

 強力な速球派投手を複数擁する仙台育英をいかに攻略するか。聖和学園の八島監督は「まともにやっても打てない。捨てるところは捨てよう」と指示した。高めの球は球威に押されてフライに打ち取られる。だからこそ、それ以外の球を逃さない。割り切ったこの戦略が初の甲子園につながった。

 相手の先発は1メートル93、95キロの山口。プロ注目の大型右腕に対し、一回から打線がつながった。二死から3番遠藤が低めの直球を振り抜いて右中間への二塁打とすると、4番佐藤は「球が伸びてくる分、コンパクトなスイングを意識した」と真ん中付近の直球を捉え、三塁強襲の先制打とした。

 逆転を許した直後の三回には、内野への強襲安打やスクイズなどで3点を奪って再逆転。内野を抜けるような強く低い打球を徹底したことが奏功した。山口をマウンドから引きずり降ろすと、その後も最後まで快音が止まらなかった。

 相手は2年前の夏に全国制覇、昨年も準優勝に輝いた。今大会もここまで4試合で3失点と投手力には定評がある「横綱」に対して19安打を集めた。このうち、長打は3本だけ。「甲子園でも、基本に忠実な野球に徹したい」と八島監督。低反発バットに苦戦するチームも多い中、一つのロールモデルを示すような戦いぶりだった。(岡花拓也)

聖和学園(宮城) 初出場

 ◇2004年創部。春夏通じて初めて出場。OBに元ソフトバンクの伊藤祐介氏ら。私立。

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