トランプ氏とイスラエル首相が会談へ、２０年９月以来…大統領返り咲き見据え再接近か

トランプ前大統領（左）とネタニヤフ首相（２０１７年３月撮影）＝ＡＰ

　【ワシントン＝田島大志】米共和党のトランプ前大統領は２３日、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と２６日に会談すると発表した。米メディアによると、両者の会談は２０２０年９月以来となる。

　ネタニヤフ氏とバイデン大統領との会談は２５日に行われる。バイデン氏の新型コロナウイルス感染を受け、日程を変更した。ネタニヤフ氏は２４日に米議会で演説する。

　トランプ氏は在任中、在イスラエル米大使館のエルサレム移転など「親イスラエル」を鮮明にしたが、退任後はネタニヤフ氏と距離を置いてきた。今回は大統領選でトランプ氏が返り咲く可能性も見据え、ネタニヤフ氏側が接近を試みたと報じられている。

　トランプ氏は２３日の声明で「私の『力による平和』の政策により、恐ろしい紛争を終わらせなければならない」と、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム主義組織ハマスとの戦闘終結への意欲を強調した。