1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

ミナト横浜で親しまれる「ビーフギネスシチュー」…分厚いビーフ、箸でほぐせる軟らかさです

読売新聞 / 2024年7月26日 8時32分

 一面ガラス張りの海岸側の席からは、横浜港のシンボル、横浜ベイブリッジや大さん橋、横浜赤レンガ倉庫が一望できる。港町の開放的な眺めが恋しくなり、神奈川県民ホールにあるこの店を訪れることが多い。店を経営する山田重雄さん(82)は「6階という高さが、ちょうどいいんです」と笑う。

 ランチ(午前11時半~午後2時)のメニューから、山田さんが「看板料理」と推すビーフギネスシチューを選んだ。分厚い牛バラ肉が主役のため、ステーキにも見える。ライスかパン、サラダバー、ドリンクにデザートが付き、1980円。

「周辺で一番の店に」と開発したメニュー

 1975年開業という歴史ある店で、ビーフギネスシチューがメニューに加わったのは2014年11月だった。亡くなった前料理長と山田さんが開業40周年を前に、「周辺で一番の店にしよう」との思いを込め、新メニュー開発に乗り出したのが出発点となった。

 店名の「英一番館」にちなんで英国料理に着目し、ギネスビールで煮込むアイルランド料理を参考に試作を開始。開発を支援した現料理長、宮沢英樹さん(55)は「完成までは試行錯誤の連続だった」と振り返る。

 長時間煮込んで生まれる軟らかさは、箸でほぐせるほどだ。実際にギネスビールを隠し味にしたソースは、コクの中に野菜の甘みもあり、ライスやパンに絡めてもいい。宮沢さんは「毎日同じ味にするのが難しい」と苦労を明かしてくれた。

こちらもオススメ…バスク風チーズケーキ

 ランチを食べ終え、「別腹」に余裕があればバスク風チーズケーキ(ランチ食後は440円)もいただく。スペインのバスク地方発祥のケーキをモデルに開発したといい、チーズの風味と甘さのバランスが絶妙だ。

 開業50周年の来年は、県民ホールが施設老朽化のため4月から休館する。営業継続は未定というが、伝統の味は途絶えないでほしい。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

レストラン英一番館

 横浜市中区山下町3の1神奈川県民ホール6階

 ビーフギネスシチューは真空パックで持ち帰りもできる。

 詳しくはウェブサイトで。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください