サッカー男子代表が初戦のパラグアイ戦へ最終調整、細谷真大の奮起がカギ…大岩監督「全員で一つの勝利を」

パラグアイ戦を控え、調整するサッカー男子日本代表の細谷真大（２３日）＝松本拓也撮影

　【ボルドー（仏）＝林田晴樹】パリ五輪に臨むサッカー男子代表は２４日、ボルドーでパラグアイとの１次リーグ初戦を迎える。２３日は最終調整を行った。

　前日の練習で負傷したＤＦ半田（Ｇ大阪）を除く２１人が、冒頭以外は非公開で調整。大岩監督は「勝ち進めば注目度も増す。全員で一つの勝利を目指す」と強調した。背番号１０をつけるＦＷ斉藤（ロンメル）は「今までやってきたことを出せれば勝てる相手。自信を持ってやりたい」と語った。大会は１６チームが出場し、１次リーグの各組上位２チームが準々決勝に進む。

細谷「多くのゴールでチームに貢献」

　強固な守備を誇るパラグアイをいかに攻略するか。エース細谷の奮起が欠かせない。

　直前合宿中は相手ＤＦの背後を突く練習に多くの時間を割く場面もあった。「動き出しの良さは自分の武器。隙があれば狙っていきたい」。課題とするポストプレーで味方のパスを引き出し、リズムを生み出せるかがカギを握りそうだ。

　１～２月のフル代表のアジア杯では先発起用された初戦で振るわず、ハーフタイムで交代。五輪最終予選を兼ねたＵ―２３（２３歳以下）アジア杯も１戦目は不発に終わり、「初戦が一番難しい」と心得る。１点取れば続けて得点を挙げる爆発力は備えるだけに、まずは難所を乗り越えたい。

　長く世代のエースを担った細谷にとって、五輪は真価を示し、今後の飛躍を懸けた舞台でもある。「目標にしていた場所。勝利につながる数多くのゴールでチームに貢献したい」。自身もチームも勢いづけられるか。（林田晴樹）