大谷翔平、真美子さん選んだ「ジョジョ」の曲で２安打３打点の活躍…監督「本当に特別な選手」

四回に右越え２点二塁打を放つ大谷（２３日）＝ＡＰ

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は２３日（日本時間２４日）、本拠地ロサンゼルスでのジャイアンツ戦に１番指名打者で出場し、右越え２点二塁打と中前適時打を放って５打数２安打３打点の活躍を見せ、チームの後半戦負けなしの５連勝に貢献した。

　この日、大谷が打席に入る際の登場曲が変わった。人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」で使われた「ｉｌ　ｖｅｎｔｏ　ｄ’ｏｒｏ（イル・ヴェント・ドーロ）」。「ウーメンズ・ナイト」というイベントの一環で、妻の真美子さん（２７）が選曲したものだった。

　いつもと違う雰囲気の中で、大谷がチームの勝利につながる打撃を見せた。

　２―１の四回二死一、三塁では、相手先発の右腕ヒックスの内角へのスイーパーをとらえ、右翼手の頭上を越えてワンバウンドでフェンスに当たる２点二塁打。４―１の八回二死一、三塁では、５番手の右腕ロドリゲスの真ん中低めの９９・２マイル（約１５９・６キロ）の直球を中前にはじき返した。さらに２４個目の盗塁となる二盗も決めた。

　試合前の時点で得点圏打率が２割２分８厘だった中、今季の自身最多タイの１試合３打点。試合を優位に進める上で、中押し、だめ押しの貴重な追加点を奪った。

　その他の３打席では全て空振り三振だったが、ロバーツ監督はボール球を振っていなかったことを評価。「ストライクゾーンの見極めができている限り、本当に特別な選手だ」とたたえた。