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ガザの下水からポリオウイルス、昨年エジプトで流行したウイルスに類似…感染状況の実態は不明

読売新聞 / 2024年7月24日 17時27分

16日、ガザ中部でイスラエル軍に空爆された国連学校の様子を確認するパレスチナの人々=ロイター

 【ジュネーブ=森井雄一】世界保健機関(WHO)は23日、パレスチナ自治区ガザの下水からポリオウイルスを検出したと発表した。ガザはイスラエル軍との戦闘で衛生状況が悪化しており、感染が広域に拡大する危険性が高まっていると警告している。

 発表によると、ポリオウイルスは中部ディール・アルバラハと南部ハンユニスで検出され、16日にWHOへ通知された。米疾病対策センター(CDC)が遺伝子解析した結果、昨年エジプトで流行したウイルスと類似しており、昨年9月以降にガザへ持ち込まれた可能性があるという。

 ウイルスは便を通じて排出され、汚染された水などを通じて感染が広がる。現時点でポリオによるまひ症状は確認されていないが、戦闘開始以降、監視体制は機能停止しており、実態は不明だ。WHOは週内にも現地入りし、住民の感染状況を調査する。

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