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「波乗りジャパン」を引っ張るエース・五十嵐カノア、2大会連続のメダル目指す

読売新聞 / 2024年7月28日 16時13分

五十嵐カノア(2023年9月撮影)

 パリオリンピックのサーフィンには、東京オリンピックで銀メダルを獲得した五十嵐カノア(26)(木下グループ)が出場する。世界トップのツアー大会などで経験を重ねており、「波乗りジャパン」の中心選手だ。2大会連続のメダル獲得が期待される五十嵐の歩みを紹介する。(デジタル編集部)

 サーフィンを愛し、米カリフォルニア州に移住した日本人両親の元に生まれた。カノアはハワイの現地語で「自由」。「日米の架け橋となるサーファーに」との願いが込められた。

 初めて波に乗ったのもハワイ。3歳の誕生日に6フィート(約183センチ)のサーフボードを買ってもらい、1回目から転ばずに立ち続けた。米国を拠点に、日本のトップアマとして活躍した父から手ほどきも受けながら成長し、大波を求めて世界を回るようになると日本語、英語に加え、ポルトガル語、スペイン語、フランス語も覚えた。

 サーフィンが初めてオリンピック競技となった東京大会で銀メダルを獲得後、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで心ない言葉を浴びせられた。それでも、翌年の世界選手権に相当するワールドゲームズ(WG)を個人で制すると、日本男子を団体優勝にも導き、世界に力を改めて見せつけた。

 昨年6月のWGで、アジア最上位の4位に入り、パリ五輪の切符を手に入れた。世界最高峰のチャンピオンシップ・ツアー(CT)の年間ランキングで14位に入ることができ、CTランク上位選手に与えられる五輪出場権も獲得。この結果、アジア勢で2番手だった稲葉玲王(27)にWGでの出場権が回り、男子では日本勢2人目の五輪代表が決まった。

 パリオリンピックで会場となるチョープーは、10代前半で初めて挑戦し、波にのまれて右腕を切るけがを負った。「もう一生やりたくない」と怖さも覚えたが、そこから逃げず、何度も通い続けて巨大な波を克服した。様々な思い出のある南半球の荒波。今大会で、どんな思い出を作ることになるか――。

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