２０３０年冬季オリンピック、フランスのアルプス地方…３４年はソルトレークシティー

フランス国旗

　【パリ＝杉野謙太郎】国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は２４日、パリ市で総会を開き、冬季五輪・パラリンピックの開催地として２０３０年はフランス・アルプス地方、３４年は米ソルトレークシティーを選び、正式に決定した。アルプス地方はフランスで今夏、国民議会選挙が行われたため政府による財政保証が得られておらず、首相が署名した上で、仏議会が来年３月までに保証を承認することを求める条件つきの選定となった。

　フランスでの冬季大会は１９９２年のアルベールビル大会以来で、４度目。ソルトレークシティーは２００２年大会以来の開催で、米国内では５度目の冬季大会となる。

　ＩＯＣが２大会の開催地を同時決定するのは、１７年のペルー・リマでの総会で、夏季五輪で２４年にパリ、２８年に米ロサンゼルスを選んで以来となった。

　３０年大会を巡っては札幌市が招致を進め、一時は最有力とされていたが、東京五輪の汚職・談合事件の影響で断念。３４年招致への目標変更を模索したが、冬季大会の開催地確保を優先するＩＯＣの候補からもれていた。