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有田工 宿敵を攻略 決勝打 努力実った

読売新聞 / 2024年7月25日 5時0分

5回、有田工・山口が決勝打を放つ=佐伯文人撮影

 全国高校野球地方大会は24日、3大会で決勝が行われた。神奈川では東海大相模が横浜に逆転勝ちし、5年ぶり12度目の夏の甲子園出場を決め、有田工(佐賀)、西日本短大付(福岡)も切符をつかんだ。創部119年で今春の選抜に初出場した耐久(和歌山)は準々決勝で敗れ、春夏連続出場を逃した。

有田工2―1鳥栖工

 有田工には、明確な目標があった。「打倒・松延」。大会屈指の好投手、鳥栖工の右のエースを攻略するために積み重ねてきた努力が、大一番で実を結んだ。

 1点を追う五回。一死三塁とし、捕逸の間に追いついた。さらに四球を選んだ3番井崎がチーム四つ目の二盗を決める。ここで相手捕手が交代。その直後だった。「連打は期待できない」と梅崎監督がヒットエンドランのサインを出す。二塁走者がスタートを切ると、4番の山口が外角の直球をしぶとく右前へ。値千金の勝ち越し点をもぎ取った。

 昨年、新チームが動き出してすぐ梅崎監督は選手たちに言った。「松延を打たないと甲子園はない」。この時から「松延投手を打つことだけを考えてきた」と山口は振り返る。30球連続のティー打撃を30セットこなすなど両手のマメが潰れるほどの振り込みが、勝負所での一打を生んだ。

 主将の前田壮は「甲子園は強豪ばかり。自分たちらしく粘り強くプレーしたい」。最大のライバルを破った自信は、きっと大舞台でも揺るがない。(崎田良介)

有田工(佐賀) 2年ぶり3度目

 ◇1900年創部。2022年には春夏とも甲子園に出場した。OBにソフトバンクの古川侑利。県立。

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