西日本短大付 三度目の正直

完投でチームを優勝に導いた西日本短大付の村上

　全国高校野球地方大会は２４日、３大会で決勝が行われた。神奈川では東海大相模が横浜に逆転勝ちし、５年ぶり１２度目の夏の甲子園出場を決め、有田工（佐賀）、西日本短大付（福岡）も切符をつかんだ。創部１１９年で今春の選抜に初出場した耐久（和歌山）は準々決勝で敗れ、春夏連続出場を逃した。

西日本短大付５―２福岡大大濠

　西日本短大付のエース村上は期する思いでマウンドに上がった。昨秋と春の公式戦で福岡大大濠を相手に先発し、いずれもチームは敗北。因縁の相手を前に、終盤まで２―２と緊迫した投げ合いの中、八回のピンチをキレのよい直球で遊ゴロに仕留めて切り抜けるなど２失点で完投した。

　春の公式戦で敗れ、マシンを使ったトレーニングの時間を増やし、武器にしてきた直球の質を磨いた。さらには変化球も交えた投球スタイルに変えた。成長した姿を見せた村上は「三度目の正直を果たせた」と喜んだ。

西日本短大付（福岡）　３年ぶり７度目

　◇１９６５年創部。選手権は９２年に優勝。選抜は１度出場。ＯＢには日本ハムの新庄剛志監督ら。私立。